あいまいで無駄かも知れないこと
[2019.06.07]
一見、合理的・合目的的ではない無駄のように思えるものの中に、ゆとりが生まれるかもしれません。
もう、5年以上前に、椎名ストレスケア研究所の椎名先生と本を出版しようとしていたことがあります。その時、椎名先生に紹介していただいたある小学校教諭のお話しです。
『「私は教師をしていますが、昔は授業が終わると半強制的に先輩の先生方と飲みに行ったものです。私は明日の準備が出来ていないから、早く帰りたいと言いましたが、先輩の先生方は帰らせてくれません。私は準備もままならない状態で次の日の授業を何とかやり終えました。そしてまた飲み会。飲み会の席で先輩はこういいます。「準備が出来なくてもやれたでしょう?」そんな後輩を育てる目が今の社会には無いように思います。相談者もいない状態で明日の準備を毎日毎日続けていたら、私もうつになっていたかもしれません。』
無駄かも知れないものの中に、大切なことが含まれているのかも知れません。