愛情のサンドイッチ作戦
禁止や命令は、人の気持ちを反対側に動かします。人の気持ちが動くのは、自分の気持ちが伝わった時です。だから、自分の気持ちを伝えやすくする工夫として、愛情のサンドイッチ作戦があります。
以下は、喫煙防止教育で、子どもたちに紹介しているものです。お父さんにタバコをやめてほしい時に、どのように「心配している」という自分の気持ちを伝えるのかという愛情のサンドイッチ作戦の例です。
1 「パパ、今日は映画に連れて行ってくれてありがとう」 ...愛情・感謝
2 「今日帰りの車の中で、タバコを吸いながら咳をして
いたよね? 僕、最近学校でタバコがいろんな病気
の原因になるって話を聴いたから、
とても心配なんだ」 ...自分の気持ち
3 「パパがタバコを止めて、ずっと元気でいてくれたら
いいのにって思ったんだ。」 ...再び愛情
最初に愛情を表現することで、相手のこころが開きます。相手の気持ちが開いたところで自分の気持ちを表現します。そして最後に愛情で締めくくる、というパターンです。
身近な人に気持ちを伝えることでうつ病などを治療する対人関係療法という治療法もあるくらいです。自分の身近な人が、自分の気持ちを理解して、受け入れてくれていると、情緒が安定します。
はじめは、ぎこちなくてもいいのです。愛情のサンドイッチ作戦の練習をしてみてください。