自己分析の方法1
自分を知る方法の1つ目は先祖をさかのぼることです。
自分の父親、母親、おじ、おば、祖父母、曾祖父母、父親と母親の兄弟姉妹、祖父母の兄弟姉妹、曾祖父母の兄弟姉妹がどんな人なのか、今生きている人たちからなるべくたくさんのことを聞き出すことです。
家系図をつくって、なるべくたくさんの登場人物について、自分に近い人たちのことを特に詳しく、いろいろな人から、いろいろな人について話しを聞いてゆくのです。それぞれの人が誰かのことを一言ずつ話してくれるだけで、かなりの情報量になります。
本人は、自分自身のことをあまり話したがらないかも知れませんが、父母は祖父母の話しを多少してくれるかもしれません。おじさんやおばさんから、両親と祖父母の別の面を聞けるかもしれません。
もしかしたら辛い話しもあるかも知れません。そして、それが今の自分の辛さにつながっているかもしれません。
自分の先祖が、どんな人だったのかを知ることで、なぜ、いま、自分がこうなのかを知ることができます。
私が、このことを知ったのは、祖父母が亡くなった後でした。だから、あまり過去にさかのぼることは難しかったのですが、おじさんやおばさんを頼って、いろいろと話を聞くことができました。
私の父方の祖父の家業は漁師の網元でした。だから、私はどんなに船酔いしても船釣りが好きなのかもしれません。山口の徳山で海が埋め立てられ、石油コンビナートができました。漁業にはもう未来がないと、祖父は父に東京の大学に行くように勧めたそうです。その祖父は、私が小学生の頃から医者になれと言ってくれていました。私の親族に医者はいません。祖父は、長く生きて家族の歴史を知っていたから、私より、私のことが分かっていたのかも知れません。
私は、現役引退するころには、私が調べられた範囲の私と私の先祖の歴史を書き残すつもりです。それが、子どもの財産になるかも知れません。