責任
[2021.01.23]
「もの盗られ妄想」というのは、認知症の周辺症状の一つです。
大切なものをどこかに置き忘れてしまうのです。大切なものがなくなりやすいと、うすうす自覚しているから、いつもと違う場所にしまい込んでしまいます。そうすると、さらにどこにあるのかが分からなくなっていく悪循環に陥ります。
その状況に耐えられなくなると、誰かが盗んでいるに違いないと考えるようになります。疑われるのは、常に、いつもそばにいる身近で最も大切な人なります。家族は、たまらない気持ちになって、とうとう一緒に暮らせなくなってしまいます。
困りごとを身近な人のせいにするのは、認知症の人だけではありません。
例えば、仲の悪い夫婦は典型的です。自分がうまう行かないのは、最も身近にいる、妻や夫のせいだと信じてしまうのです。
あなたがうまく行かないのは、あなた自身の責任です。うまく行かないなら、それは、あなたが変わる必要があるということです。