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新年、がんばるために

[2020.12.31]

 新しい年を迎えるにあたり、がんばろうと決意を新たにする人も多いかも知れません。

 がんばるために、必要なものは「ごほうび」です。それは、脳内報酬系の神経回路が活動することです。

 10代から、20代にかけて、人生の中で最も報酬系の神経回路が盛んに活動しています。だから、些細なことでも面白く感じます。いわゆる、箸が転んでもおかしい年ごろです。若い人たちが賑やかで騒がしいのは、そのためです。
 若い人たちは、自分の人生を切り開く冒険をしなければなりません。だからその年代で報酬系が盛んに活動しています。若い人たちが無謀に見えるのも、そのためです。「ごほうび」を強く感じるから、大きな冒険をして、がんばれるのです。

 皆さんは、イルカショーを見たことがあるでしょうか。あのイルカの調教の話しを聞いたことがあります。

 調教師は、一日中、イルカを眺めているのだそうです。そして、いつもと違う動作をしたら、笛を吹いて合図してエサをやります。イルカは餌をもらおうと思い、再び、同じ動作をします。しかし、それは前と同じ動作だから、エサはもらえません。それを繰り返しているうちに、イルカは賢いので、いつもと違うことをすればエサをもらえるのだと気づくのだそうです。
 そして、次々と違うことをしているうちに、いつかジャンプします。そうしたら、それだ、と知らせるために、その瞬間に大きく笛を吹いて合図して、エサを大量にあげるのだそうです。「ごほうび」は、その直後に与えることで効果が大きくなります。こうして、イルカはあの大ジャンプを学びます。

 あの素晴らしい大ジャンプを学ぶために、懲罰は一切必要ありません。

 イルカはとても賢いので、それを繰り返していると、どのくらい低く飛んでもエサをもらえるのかという競争をはじめてしまうそうです。それを防止するために、時々、無作為にエサを大量に与えると、イルカはなぜ餌をもらえたのかが分からなくなり、また、高く飛ぶようになるのだそうです。

 定式化した「ごほうび」は効果が薄れてしまいます。また、サボりを防止するためにも懲罰は必要ないというお話しでした。人を頑張らせるために、懲罰を加えることは無駄です。

 アルコール、タバコ、ゲーム、スマホなどは、脳内報酬系を強く刺激するように作られています。だから、普段、報酬系が作動しにくくなり、人に本来備わっている「ごほうび」を感じにくくしてしまいます。そのために、がんばれなくなります。

 あなたにとっての本当の「ごほうび」は何ですか。物やお金があれば、幸せになれますか。もしかしたら、家族や友人のちょっとした笑顔かも知れません。本当に、それを得るための取り組みができているでしょうか。

 自分の本当の「ごほうび」に気づいて、正しく脳内報酬系を活動させることが、がんばれる秘訣ではないでしょうか。

 

 

イルカの調教のお話しは、ジェームス・スキナー氏の9ステップセミナーで聞いたことです。

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