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これからが、これまでを決める。

[2020.02.14]

昨年2月に母が亡くなり、今年2月11日、信仰している天理教教会の会長さんに来ていただき、母の一年祭を行いました。
祭典の終わりに、会長さんの講話がありました。

母が亡くなる半年前に会長さんのお父様も亡くなっていました。
会長さんのお父様の遺品を整理していたら、病床で書かれたと思われる震えた文字のメモが見つかったそうです。

そこに、「これからが、これまでを決める」と書いてあったそうです。

今際の際に、どんな思いでこのメモを書かれたのでしょうか。自分が成してきたことの意味を考えていたかもしれません。今生でやり残したこと、残念なこともたくさんあったのかもしれません。しかし、後を継ぐ者、これからの未来にその評価を任せようと覚悟したのかもしれません。

母は書道家でした。クリニックの待合室に「雲龍」という母の書が飾られています。私が辰年なので縁起がいいからと10年ほど前に母が書いてくれました。そのころ、私が開業するとも、そのクリニックのロゴマークが「雲」になるとも思いもしませんでした。開院の3か月前に母は亡くなってしまいました。

開院前の3月のブログ「変えられないもの」には、過去や他人は変えることができないと書きました。そして、変えることができないものにこだわることはエネルギーを消耗するだけだと書きました。

過去の事実は変えることはできません。しかし、これからやることによって、過去の意味づけを変えてゆくことができるということに気づきました。

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