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会って話をすることが大切

[2022.02.27]

先週末、2月26日と27日は、静岡での学会に参加してきました。最近は、リモートの学会が多いのですが、それとは違う臨場感で、情熱、感情、そういうものが伝わり、同じ志を持つ方々から、エネルギーをもらうことができました。

モニター画面を介するコミュニケーションでは、脳の前頭前野が働かないことが分かっています(考えない、我慢できない、がんばれない)。前頭前野は、我慢したり、相手の気持ちを思いやる、人間としての高度で重要な機能を担っています。前頭前野が働かなければ自分の感情が我慢できなくなり、相手を思いやることができないので、自分の感情がむき出しの、むごい発言をしてしまうことになります。

だから、SNSでは、対面なら絶対にしないような残酷な書き込みをしてしまいます。さらに、その言葉を受け取る側も、前頭前野が働きませんから抑制が効かず、残酷な言葉がそのまま心に突き刺さってしまいます。そのために自殺してしまった芸能人もいました。しかし、残酷な書き込みをした人を調べてみると、まったく普通の人なのです。
それは、モニター画面を介するコミュニケーションが難しい証拠です。

SNSなどモニター画面を介したコミュニケーションの問題の本質が、そこにあります。中高生にスマホを持たせることが危険な理由です。対面のコミュニケーションがしっかりできるようになる前に、スマホを持つべきではありません。18歳にならなければ自動車の運転免許が取れないのと同じです。精神発達、責任能力の問題です。

モニター画面を介したコミュニケーションで伝わるものは、表面的な情報だけです。

実は、最近、私も意気消沈しがちだったのですが、今回の学会に参加して、われわれ人間は、抑制の効いた、相手を思いやる、感情的な交流によって価値あるものを築いているのだと実感しました。

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