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困った人と困る人4(支援者、親子?)

[2022.01.03]

ある日、訪問診療の依頼がありました。

訪問看護師さんからのご依頼で、訪問先の患者さんのタバコをやめさせてほしいというのです。確かに、タバコはやめなければいけないし、タバコ臭いお家に訪問するのも嫌でしょう。

しかし、患者さんご本人は、タバコをやめる気はありません。

本人が困っていないのに、支援者の正義のために、ご本人を変えさせることはできません。対人援助職の方々は親切すぎることがあるのではないでしょうか。問題を持っている本人が困らないようにするために、支援者が困るということがあるようです。

本当に助けたいのなら、もしかしたら、タバコを吸う家には訪問看護はできない、というルールをつくっても良いかも知れません。

最近、さまざまな問題について、何とかしてほしいというご相談を受けます。支援者が、ご本人を熱心に助けて困らないようにしておいて、その支援者が困ったからといって相談を受けても、何ともすることができません。

その問題のために、なぜ、誰が、困っているのかをよく考えなければなりません。
この関係は、親子関係でも、よくあることかも知れません。

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