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変えてはいけないもの

[2019.03.26]

前回までに、苦しい毎日から抜け出すためには、何かを変える必要があるけれども、「過去」と「他人」は変えられないから、自分を変えるしかないと書きました。

真剣に自分のことを変えようとして、結局、変えることができないと、悩んでしまい自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。

実は、性格の一部は変えることができないし、変える必要がないのです。

例えば、「心配性・神経質」という性質は変えることができません。「心配性・神経質」な人のエネルギーが弱ってしまうと、不安が高まり、抑うつや強迫性障害といった精神症状が出やすくなります。しかし、エネルギーを回復すると、「心配性。神経質」な性格は、気配りができて、きっちり仕事ができる、優しい人となり、多くの人から慕われるようになります。

変えるのは、本質的な性格ではなくて表面的なやり方です。

やり方を変えることによって、こころのエネルギーの無駄遣いを無くして、楽に生きていく方法を探すのが治療の取り組みと言えるかも知れません。

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