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幼児的万能感

[2020.07.24]

小さい子どもは、父親と母親がけんかすると、よい子にふるまいます。そういう姿を見ていると、いたいけなかわいらしい感じがしますが、それが幼児的万能感です。

親がけんかする責任が、自分にあると考えているのです。良い子にうるまうことによって親の機嫌を取ることができる、つまり、自分が親をコントロールできると思っているから、「万能感」といいます。

親がけんかするのは、親どうしの責任です。

職場など、自分の周囲の人たちの機嫌を気にして、雰囲気を良くするように気遣う人たちがいます。ある程度はそういう気づかいも必要かもしれませんが、あまり熱心にそんなことをしていると、疲れてしまいます。そして、その職場にいること自体が辛くなります。

周囲の人たちの機嫌を取ろうとすることは、この「幼児的万能感」かも知れません。どこからどこまでが自分の責任なのかを見極めて、責任に応じた適切な行動をとることが大人だといえるのではないでしょうか。

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