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病気の勉強をしてはいけない

[2019.12.08]

一般的に、医学は疾病生成論で成り立っています。

疾病生成論は、似ている症状の疾患を集めて、疾患概念をつくり、その疾患に共通してみられる特徴を探して、その共通項の中に疾患の成因があると考えるものです。そして、その成因を取り除くことが治療だと考えています。

例えば、心臓の痛みを訴えて心臓が停止する病気を集めて、心筋梗塞という疾患概念をつくり、高血圧という共通点を成因と考えて、心筋梗塞の治療や予防のために高血圧の治療をします。

精神医学も同様に成り立っています。気持ちが落ち込んで、不安が高まり、眠れなくなる病気を集めてきて「うつ病」と名付けます。そのような症状を呈する人たちの共通点に、「べき思考」とか、「完璧主義」とかを見つけ出して、それを取り除こうとします。ネットで「うつ病」を検索すると、たくさんのそのような悪い共通点を見つけ出すことができます。

患者さんたちが、自分で「うつ病」を勉強すると、確かに自分にあてはまる項目がたくさんあるはずです。そして、自分の何がダメなのかを悩むことになります。

治りたいと思って、そのダメな自分を取り除くために、一生懸命に努力すればするほど、エネルギーの法則が働いて、ダメな自分がどんどん拡大していってしまいます。ダメな自分を否定してもダメです。否定文をイメージすることはできないからますます、ダメな自分を実現してしまいます。

精神疾患では、病気の勉強をすればするほど、病気が悪くなるという悪循環を起こします。治りたいと思ってまじめに勉強する人ほど悪くなるという悲劇です。

ネットで病気の検索をするのはやめましょう。病気の症状に注目することは、病気にエサをやるようなものです。病気の症状の中に、その人の良いところはありません。もっと、自分がうれしいと感じること、楽しいと感じることに注目してください。

そこにこそ、その人らしさがあり、回復の糸口があるはずです。

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