3分の1の法則
多くの人と良い関係でいたい、と思うのが人情です。中には、敏感に周囲の人の表情などに気づいて、自動的に気を使ってしまう人もいるようです。不機嫌な人を助けたいなんて、おこがましい考えを持っているわけではないのに、不機嫌な人に気づいてしまうから、自然に気を使ってしまう。そして、疲れてしまうという人たちもいるようです。
そして、気を使っているのに、どうしても良い関係になれない人がいて、さらに疲弊して行くという悪循環を起こすことがあります。
そんな時に説明するのが、3分の1の法則です。
私にも、誰にでも、どんなに努力しても、良い関係になれない人が3分の1います。その良い関係になれない人に注目してしまって、そのことばかり考えていると、エネルギーの法則が働いて、うまく行かない気持ちが拡大して、自分が孤立してしまう恐怖にさいなまれて毎日を過ごすことになってしまいます。
しかし、そんなに努力しなくても、自然に仲良くできる人が3分の1、います。
良い関係になれない人を無視するわけにはいきませんから、この人たちとの関係は、あいさつ程度にして、なるべく自然に仲良くできる3分の1の人と一緒に過ごすようにしていれば、楽しいはずです。
もし、対人関係を増やしたいと思って、努力をするなら、どちらでもない残りの3分の1の人たちに働きかけるのが良いかも知れません。
誰にとっても、自然に仲良くできる人が3分の1、どうしても良い関係になれない人が3分の1、そして、そのどちらでもない人が3分の1です。これが3分の1の法則です。どの人たちに注目するかで、自分の世界が変わります。
全ての人と仲良くしたい、なんて、それこそ、幼児的万能感かも知れません。
※ 私はこの3分の1の法則を、椎名雄一さんに教えてもらいました。